指針

 決断したことを検討していた。すると早くも大学生活終了間際までのスケジュールが埋まった。漠然とではあるけれど。かなりしんどそうだ。けどそれは僕自身が僕自身のためにした決断だから、乗り越えるも乗り越えぬも全ては僕に返ってくることになる。恥ずかしい話だけど僕が将来のことについてこんなに真面目に考えたのは生まれて初めてだと思う。曖昧な点はまだ数多くあるけれど、これから少しずつ解決していく予定だ。
 それで、結局僕が何をどうするのかと言うと、公認会計士の資格取得を目指すことにした。そしてそのためにダブルスクールに通おうと思う。大学の授業と部活の両立ですら満足にこなせていないのに、更に負担を増やして大丈夫なのかと悩んだけれど、努力次第ではどうにもなるはずだと結論を下した。「はず」ではなくて、どうにかしなくちゃいけない。バイトも並立してやっていくことはかなり厳しいかもしれないけれど、しなければ金銭的にも厳しいしゲイバーでのバイトは僕の人生に与える実益もかなり大きいと思うから出来る限りやめたくない。とりあえずは奨学金を使い切るまでつぎこんで様子を見ようと思っている。スイミングスクールのバイトは暫くして辞めることになりそうだ。家庭教師は保留。
 時期的には決断が少し遅かったかもしれないなと思うけれど、僕は追い込まれないと動けない人間だから或る意味では良かったかもしれない。ちなみに、僕がこの道を選択したのには「彼」の存在が大きい。これからこの先ずっと彼と付き合っていけるにしても、もし何かが起こり関係が破綻してしまうにしても(なんてことは考えたくないけれど、将来を考える上では可能性を吟味することが必要だと思う)、自分で稼いで食べて行くために資格を取得するのは非常に良いことだと思う。というか、実は他にも理由はある。幼稚だと笑われるかもしれないけれど、僕は彼と対等になりたいのだ。学生と医者という立場関係にどうしても引け目を感じるきらいがある。彼は僕の学生という立場を寛く理解してくれている。僕は背伸びしたいのかもしれない。或いは、足をしっかりと地に踏みしめたいのかもしれない。どちらか良く分からない。とにかく僕は負けず嫌いなのだ。それでいてどうしようもないくらいに頑固らしい。彼と対等になれるくらいの地位を目指したいと思った。
 (番外的公認会計士を選択した理由:転勤が少ない(彼は一生近畿圏内にいられるらしいので同棲する夢が飛躍的に現実性を増す)。結婚の必要性が少ない(既婚未婚の職場への影響がある程度は低いかと思われる)。etc)
 毎年全国での第三次試験(最終試験)合格者は凡そわずか800人程度。うちの大学からの合格者は毎年二桁に満たない程。本気で取り組まなければ合格することは無いだろうと思われる。けど、本気で取り組めば受かるだろうと思ったりしているのは自意識過剰かなあ。どちらにしても、結果が全てを示すだろう。公認会計士についての情報提供・アドバイスしてくださる方がいたら是非よろしくお願いします。