人生設計、現在設定

彼の人生設計について聞いた。三十八歳になったら家建ててとか、ただの夢だけど養子を取りたいだとか、開業しようか悩み中だとかそういう話だ。近い将来については一月から一人暮らしをしようとか、五月からは転勤がほぼ確定なので何か変わるかもとか、そういう話もする。そこに僕が入る余地はあるのだろうかとふと不安になった。けど、どうにか隙を見つけて入り込んじゃおうかなあと思う。今の僕はそれくらいしないといけないのかもしれない。「こっちにおいで」と言われるのを待っているだけじゃダメだと思う。「待つ」のは大得意だったのだけど。(最近は苦しくて無理だ。)
僕の人生設計なんてあってないようなものだ。当面の目標は公認会計士になって、仕事はそれなりに頑張って労働に見合った給料を貰って、あとは大好きなひとと永く暮らすという、それだけだ。僕はこれを変える気はない。以前「適当な職」であった部分が「公認会計士」になったくらいで、おおむかしからずっと僕の夢は変わらない。
とりあえず、の話だけど、僕と彼とを比べたとき、彼を優先しようと決めただけですっかりラクになった。自分を殺してしまうわけではなく、最大限にいかして、けどどうしようもなくなってしまったら、大好きな彼が選ぶ道に賛成すればいいじゃないかと、「いま」は思っている。