熱さを嫌う若者たちは冷えきった場所へ逃げてゆく

眠りすぎてボーっとしているのか熱でボーっとしているのか分からない。何年かぶりに辻仁成の「海峡の光」を再読。直木賞らしさとか芥川賞らしさなどということをうまく言葉に表すことはできないのだけど、先日読んだ角田光代の「対岸の彼女」は直木賞を受賞するに相応しい小説であると思ったし、「海峡の光」は芥川賞を受賞するに相応しい作品であると思う。個人的には芥川賞は男流小説的であって直木賞は女流小説的であると思っている。「的」なんてことば使ってる時点で漠然としすぎてると思うし、偏見だと思われるかもしれないけど、僕は「良い意味」でそういう風に考えている。BGMは先日発売されたNUMBER GIRLの「OMOIDE IN MY HEAD 1 〜BEST & B-SIDES〜」。解散してから既に1年以上が経つのにまだCDが続々とリリースされていることに喜びを覚える。過去の音源を詰め合わせているに過ぎないけれど、「OMOIDE IN MY HEAD」も「4」まで発売されるというから驚きだ。朦朧とする意識と感覚的かつ暴力的な音楽は不思議な融合を経て昇華する。I don't knowを聞いていると映画「害虫」を思い出す。あの映画の世界はまさにナンバガ的だったなあと思う。冷凍都市、性的少女。自分の好きな曲は「透明少女」「タッチ」「SAMURAI」「裸足の季節」「OMOIDE IN MY HEAD」「ZEGEN VS UNDERCOVER」「TATTOOあり」「鉄風 鋭くなって」「I don't know」あたりだ。・・・こうして書いてみるとなかなか多い。やはり好きだったんだなあと思う。