部屋は混沌としていて、それが夏休みの終わりの夜のものなのだと思うとなんだか物憂くなってしまったのでとりあえず自分の髪を切ってパールアッシュに染めた。部屋は混沌としたままだけれども風呂に入って気分は和らいだ。物事は少しずつ進行していて、時間は淡々と経過していて、僕もその流れに乗せて貰いたいなあと思う。夜には彼と電話した。何でか分からないけど悲しくなって、それに腹を立てた。夜は静かで、けど僕のこころの中は決して静かではなく、そのせいでどこかへはじき出されてしまうのではないかと思ったけれども/彼の声を聞いていたら次第に僕のこころは夜のようになった。それからも時間は淡々と過ぎていって、そして僕も朝を迎える支度をととのえた。