問責語りかけ

僕には彼の考えていることが分かる。なぜだか分からないけれど、彼のことは分かる。だから時折辛くなる。彼には悪気が無いからだ。そのせいで悔しくなって、時折僕は非難する。非難して非難して、辛くなる。僕も彼も。彼の優しさも、彼の弱さも、彼の悲しみも分かる。それなのに僕はどうしてそれを非難してしまうのか、自分でも分からなくなっていた。そしてそれが劣等感からくるものなのだと昨日教えて貰った。僕は僕で彼は彼なのだ、と。彼が変われないのなら、僕が変わるしかない。僕はまだ若いんだ、大丈夫。
僕には彼の考えていたことが分かる。僕は彼のことを理解できる、誰よりも。だから彼のことが“ダントツで”好きだ。