感情の山と谷とが一日毎に、交互に襲ってくる。その波に乗っている僕はもう兎に角必死で、時折全てを放り出し、そして現状を受け入れようとしてみることもある。その瞬間の自分の気持ちに素直に生きている現在、その場しのぎな自分の行動に一貫性のようなものはあまり見られず、けれどそれでも素直でありたいと思っている。結局は感情に左右されている人間であると思う。(それを理屈で正当化して覆っているだけだ。)客観すれば、大層滑稽なんだろうなあと感じる。けれど今の状態を憂い、喜んでいる自分が居て、嘆き悲しみつつも楽しんでいる自分が在る。
 僕も彼も、少しずつ形は変わってきている。一年という歳月によって、相互理解は少なからず進んでいる。以前よりは、確実に。しかし彼の本質は変わらず、また僕の本質も変わらない。その結果、僕は波に乗ったまま広い海のどこかに流された。